多田文明
今週のオススメ書評に選ばれると、1週間ですが書評ポータルのトップページに掲載していただける上に、bk1ポイントを3000ポイントも頂けます。(1ポイント1円なので、3000円分の本が買えます。)自分の文章が評価されるのはうれしいですし、その上ご褒美まで頂けて最高にうれしいです!!
これまでにも何度か今週のオススメ書評に選んでいただいているので、bk1ポイントが20,000ポイント近くたまっています。これからもポイントを活用して良い本を読んで、素敵な書評を書いていきたいと思います。
以前、「書評のすゝめ」と題してこのブログに書評の書き方を書いたのですが、「書評の書き方第2弾」を綴ります。
書評の書き方に決まった形は無いのですが、決まった形が無いと返って「どうして書いたらいいのか分からない。」という場合があります。自由に書けばいいのですが、私の場合の書評の書き方を「ついていったら、だまされる」を例にご披露します。
まず、本を読む際に、その本を流れるテーマ(主張)をつかむようにします。この本のテーマは「詐欺」であり、そしてこの本の売りは「体験談」ですので、下記のような内容になるかと思います。ただ要約しただけの文章を掲載している書評ブログを見かけますが、場合によっては著作権を侵害することになりますので、注意して下さいね。書評と要約の違いは、自分の言葉で書いているかどうか、つまり自分の感想や考えを織り込んでいるかどうかです。
この本の面白いところは、著者である多田文明氏が実際にだまされた体験をもとにしており、また、評論家として雑誌に連載するためにわざとだまされ、その体験談を綴っていることである。
体験談であるが故に読んでいると、まるで自分が詐欺にあっているような、少し怖い臨場感にとらわれる。そして、著者が詐欺師の手口を明かすと、なるほどそういう作戦でだまそうとしていたんだと思うと同時に、冷静な自分がよみがえってくる。最後に、だまされないためにどうすれば良いか、という処方箋が書かれている。詐欺というと怖いというイメージがあったのだが、詐欺師の手口と対処法を知ると、警戒することは必要だが、ムゲに恐れるものでもないな、と感じるようになった。
また、自分の感性に訴えかけてくるページに、付箋をつけておきます。つまり、気になる箇所や考えさせられた箇所をピックアップするのです。1か所だと他の人と同じような書評となる可能性があり、2か所だと短すぎ、3か所だと個性的で程よい長さの書評が出来上がります。そしてピックアップした個所を引用し、自分の言葉で感想を書いていけば出来上がります。書評が書けない場合は、引用を多用するのがコツですね。そして、気になったり考えさせられた箇所を取り上げているので、比較的簡単に感想が書けるはずです。(思ったことを文章にするのが難しい場合もありますが・・・。)
@著者の考えに一番共鳴したのが、「振り込め詐欺」についてである。「今の時代に全体的に広がっている『なんでもお金で解決しようとする』という風潮が、そういう詐欺を発展させている」と著者は述べている。私は「振り込め詐欺」のニュースが報道される度に、まずは家族が間違ったことをすれば叱り、家族が迷惑をかけたなら謝るというのが先決で、お金で補償するのは二の次ではないか、とかねてから思っていた。
A著者は「人は、前向きなときにも、後ろ向きなときにも、両方だまされる」という。恥ずかしながら、私は何度か詐欺の被害者になりかけたことがある。それは就職して2年目で、仕事の質をもっとレベルアップさせたいという前向きな気持ちの時と、病気療養中で仕事ができず後ろ向きな気持の時だった。この本を読んで、長年抱いていた「どうしてあの時だまされたのだろう?」という疑問が解消されたと同時に、結局のところ、すべての人がだまされる可能性があることが分かった。
B「人はなぜだまされるのか?」そして、「どのようにすればだまされずにすむのか」。そういう気持でこの本を読み進んだ。その回答は、「だまされ易い人の多くは、疑問を持つのだけれども、その思いを最後まで持ち続けず、疑問を考えることをサボってしまう傾向がある」ということだった。人は考えないと思考停止状態に陥って相手の言いなりになり、詐欺師の思うツボにはまってしまう。結局のところ、考える力を身につけることが、詐欺に対する最大の防御になるようだ。
最後に、この本はお薦めなのか、お薦めでないのかを書きます。
この本は、中高生に向かって語りかける口調で書かれており、とても分かりやすい。もちろん、いろいろな世代の方に幅広く読んでほしい。大切な家族や知人を守るために、そして自分自身を守るために――。
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